建築・不動産業界でのGCP構築・導入事例

建築・不動産業界における
DX・クラウド化のメリット

業務効率化による労働環境改善で従業員の負担を軽減

DX・クラウド化の大きなメリットとして、業務効率化が挙げられます。
建築・不動産業界には独自の習慣が色濃く残っていて、資料や図面などをアナログ管理していたり契約書のやり取りをFAXで行ったりしている企業も多いです。

人の手によって行ってきた作業が自動化されることで、業務時間を大幅に短縮することが可能に。入力ミス・漏れなどのヒューマンエラーも減り、業務の質向上に繋がります。
労働環境を改善でき、従業員の心身の負担を軽減できるでしょう。

少人数で仕事ができコスト削減や人手不足解消に繋がる

業務効率化すればより少ない人員で仕事に取り組めるため、人手不足解消や人件費をはじめとしたコスト削減にも繋がります。
契約書などがペーパーレス化すれば、書類やコピー用紙などの消耗品にかかる経費や保管場所のコストも抑えられるでしょう。

ベテランによる高度なスキルや豊富な経験が求められる業務もツールやシステムを利用すれば誰でもできるようになり、業務の属人化を回避できます。
操作方法を会得するだけで経験の少ない新人でも即戦力となるでしょう。

ニーズに合わせたサービスの提供で顧客満足度の向上

DX・クラウド化によって、一人ひとりニーズに合わせたサービスの提供を行えるようになります。
チャットを用いたやり取りやVRを利用した内見の実施など、時間や場所を問わず対応できる環境を整えることで、より便利にサービスを利用できるように。顧客満足度の向上に繋がります。

希望すればオンライン上で情報収集から購入まで完結できるため、遠方でも容易に契約することができます。
これまで接点がなかった顧客とも取引できるため、新規顧客を獲得しやすくなりました。

建築・不動産業界における
GCP導入事例と活用法

株式会社オープンハウス

都市圏を中心に不動産業を展開するオープンハウスでは、土地の仕入れから設計、建設、販売までトータルで行っています。
地域に根差した営業を得意としていて、機械学習やデータ分析などを活用することで営業活動の効率化を推進。そのITプラットフォームとしてグループ全体で活用しているのがGCPです。

1人あたり1日10分ほどかかり、担当で精神的負担が大きかった物件資料のオビ付け業務の自動化を実現。年間約1万2,000時間分の工数削減に繋がりました。
アナログ作業がまだまだ多い不動産業界において率先してIT化を進めているオープンハウス。さまざまな業務を自動化して営業スタッフの時間を創出し、待ちの営業から攻めの営業への変革を実現しました。

参照元：Google Cloud公式サイト（https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/openhouse-using-ai-platform-and-bigquery?hl=ja）

株式会社LIFULL

LIFULLでは創業以来ITと不動産を融合した不動産テックを推進してきましたが、現在では新しくAIや機械学習の活用を推進しています。
例えば、アップロードされた物件の画像を解析し、カテゴリーを自動的に分類する機能の提供です。

以前からサービスのひとつとして物件画像を一括でアップロードすることができるものを提供していましたが、画像のカテゴリーまで登録することができないという課題がありました。
そこで高い精度で物件画像を分類可能なGCPのAutoMLを採用し、物件画像の一括アップロード機能を公開。画像のカテゴリー登録を実現しました。
カテゴリーを一つひとつ選択する手間が省けて便利と、担当者からの評判は上々です。

参照元：Google Cloud公式サイト（https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/automl-lifull?hl=ja）

三建設備工業株式会社

空調設備や電気設備など建物のライフサイクルをサポートする三建設備工業株式会社では、従来基盤システムのクラウド移行を進めていて、2021年時点ではほとんどの業務がGCP上で稼働していました。
その中でクラウドへ移行ができていなかったのが、人事給与システム・ID管理システムです。
ライセンス上の理由からクラウドでOracle databaseを実行することができず、自社サーバーに据え置かれていたそうです。

そこで、さまざまな選択肢の中からOracle databaseが利用できるBMS（Bare Metal Solution For Oracle）への移行に挑戦することを決定。
SSOを引き継ぐことで、ユーザーの利用環境に影響を与えることなく移行することができました。

参照元：Google Cloud公式サイト（https://cloud.google.com/customers/sanken/?hl=ja）

まとめ

建築・不動産業界は、長時間労働の常習化や高齢化による人手不足などの課題があり、かつては「きつい・危険・汚い」のいわゆる「3K」のイメージが強い業界でした。
現在では働き方改革が推進されていますが、成功のためにはDX・クラウド化が欠かせません。
まだアナログ作業が多い企業もありますが、今後更にさまざまな業務で効率化・自動化が進むことが期待されます。

Googleが提供する安定したインフラと、強力な仮想マシンを用いて高度な情報処理技術を利用できることが強みのGCP(GoogleCloud)は、その利便性と拡張性の高さから様々な業界で導入が進み、人気が高まっています。
当サイトでは、システム会社各社の導入事例も調査して紹介していますので、自社と似た状況の導入事例もきっと見つかるはずでず。是非お役立てください。
クラウド・DXの波に乗り遅れないよう、GCPで社員の負担軽減＆生産性アップを図りましょう。

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