GCPの構築・運用にかかる費用は?

GCPの構築・運用にはどのくらいの費用がかかるのか気になる人も多いはず。
ここでは導入時と運用時の費用についてまとめました。公式サイトの料金計算ツールや、パートナー割引についても紹介しています。

目次

GCPの導入時の費用は?

GCPの初期費用は無料です。利用を開始するにあたって登録料などは一切かかりません。
サーバー設置やネットワークの敷設といった物理的な手間や、人件費などのコストを省くことができ、手軽に利用できるのはクラウドサービスのメリットです。

「無料枠」・「無料トライアル」も活用しよう

基本的な料金体制は使った分だけ課金される従量課金制ですが、一部サービスには無料枠が設定されていて、無料で利用することができます
無料枠はすべてのユーザーが利用でき、月々の使用量上限内でCloud StorageやBigQueryなど厳選された20以上のプロダクトを使うことができます。

無料枠の範囲内ならば当然追加で課金されることはありませんし、スモールスタートとして徐々に規模を拡大していくこともできるので、是非活用したいところです。

また、新規ユーザーは無料トライアルとして90日間300ドル相当の無料クレジットを利用することもできます。
「GCPに興味があるけれど実際触ってみてから導入するか判断したい」という方は利用してみるとよいでしょう。

参照元:Google Cloud公式サイト(https://cloud.google.com/free?hl=ja

GCPの運用時の費用は?

1.従量課金制

GCPの運用時の費用は「従量課金制」です。使用した分だけ料金が請求されるため、使わなくても定額支払いが必要な月額料金制とは異なり、あまり利用しなかった場合はコストを抑えることができます。
なお、よく比較検討されるAWSなどは長期契約することで割引を受けられますが、GCPではそういった割引を実施していません。自社の状況に合わせてサービスの利用を検討しましょう。

また、GCPには予算アラートという機能が用意されていて、事前に使用予算を設定しておくことで、利用料金が予算を超える場合に通知してもらうことができます。
従量課金制のサービスでは、気付かない内に使いすぎて高額請求されてしまうというリスクもあるため、この予算アラート機能があることで、いちいち管理画面で料金を確認せずとも使いすぎを防止できるでしょう。

2.解約金なし

GCPは初期の契約金だけでなく、サービスの解約金もかかりません
利用を止めたい場合は、利用中の機能である「サービスの無効」を選択するだけで解約が完了します。その時点で課金も停止され、それ以上の料金がかかることはありません。利用期間に関係なく、いつでも簡単に解約することができます

3.支払方法

GCPの支払い方法は、「クレジット決済」と「請求書払い」の2種類です。クレジットカード決済での支払いは、毎月末締めの翌月払いとなります。

請求書払いで支払う場合は、Googleと直接契約するのではなく「GCPのパートナー企業と契約」する必要があります。パートナー企業とは、Googleから認定を受けたクラウド事業者のこと。請求代行を行っているパートナー企業を通して契約することで、日本円での請求書での支払いが可能となるため、気を付けましょう。

GCP公式サイトの料金計算ツールをご紹介

GCPには、実際の利用料金をシミュレーションできる計算ツール「Google Cloud Pricing Calculator」が用意されています。
このツールでは、利用したい機能やインスタンス数、リージョン、マシンタイプ、使用容量など必要事項を入力することで、GCPサービスの利用料金を大まかに試算することができます。

WEB上のGoogle Cloud Pricing Calculatorページを表示し、入力フォーム左上部に並んでいるタブから使用したいサービスを選択。
表示されるフォームに必要事項を入力し、フォーム下部にある「ADD TO ESTIMATE」ボタンを押すと、右側に試算結果が表示されます。

GCPの構築・運用にかかるおおよそのコストを知りたいときに便利なツールですが、英語表記のみで日本語に対応していないのがネックです。
本格的に見積もりを取りたい場合は、やはりGCPの構築・導入を支援しているパートナー企業に相談して細かくヒアリングしてもらうのが最善策と言えるでしょう。

※ 参照元:Google Cloud公式サイト Google Cloud Pricing Calculator(https://cloud.google.com/products/calculator/

Google Cloudパートナー経由の割引制度

Google公認のパートナー制度の特典として、契約者の利用料金を割引できるというものがあります。
そのため、自分で(自社のアカウントで)契約・サービス構築をするよりも、パートナー経由で契約を申し込むことで、利用料を抑えることができる場合があります。

割引率などの詳細はパートナー会社によって異なるので、相談の際に具体的な見積もりを出してもらうとよいでしょう。

※ 参照元:Google Cloud公式サイト 販売パートナー様向けの割引を構成する(https://cloud.google.com/marketplace/docs/partners/resell/reseller-incentives?hl=ja

まとめ

GCPは導入時に費用がかからず、運用時の費用も従量課金制で無駄な出費を防ぐことが可能です。無料利用枠や無料クレジットなどもあり、導入の際のハードルが低いクラウドサービスと言えるでしょう。
GCPはさまざまな機能があるので、導入前にどの機能をどのように利用すれば自社の抱えている課題を解決できるのかをはっきりさせておくことが大切です。

IT技術の発達により、DXやクラウド化による業務の見直しが叫ばれる昨今。Googleが提供する安定したインフラを利用できるGCP(GoogleCloud)の導入で、社員の負担軽減&生産性アップを図りましょう。
しかし自社に適した環境構築には、専門的な技術やノウハウを持つエンジニアのサポートが欠かせません
当サイトでは、基礎知識から導入支援パートナーの紹介まで、GCPに関する様々な情報を分かりやすくまとめていますので、是非お役立てください。

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※2:https://cloud.google.com/blog/ja/topics/partners/partner-top-engineer-2025-award-winners
※3:https://cloud.google.com/find-a-partner/partner/cloud-ace-inc
※4:https://cloud.google.com/find-a-partner/partner/株式会社エニシアス
※5:https://cloud.google.com/find-a-partner/partner/株式会社リベルスカイ
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参照元:Google Cloud公式サイト (https://cloud.google.com/find-a-partner/?hl=ja