流通・小売業界で抱える課題には、消費者ニーズの多様化や実店舗からネットショッピングへ移行する消費者が増えていることなどが挙げられます。
DX・クラウド化してオンライン販売を強化することで、ネットショッピングを好む顧客のニーズに応えることができるでしょう。
またDXによって、サブスクリプション機能を導入することも可能です。
モノをむやみに増やしたくないという考えからサブスクリプション形式を好む消費者が増えている昨今、サブスクリプションを導入することで多様な顧客ニーズにきめ細かく対応することができます。
DXを導入することで、さまざまなデータを獲得しやすくなります。
商品購入の日時や個数などといった購買情報や性別や年代といった顧客情報を収集できるようになり、顧客の好みやニーズをリアルタイムで細かく知ることが可能になります。
収集した膨大なデータを分析すれば、効果的なマーケティング戦略の立案に役立つでしょう。
需要予測や販売ロスの削減、消費者のニーズに合わせた販促活動などが期待できます。
DX・クラウド化は、店舗運営においての業務効率化を実現します。
例えばAIを活用して在庫管理を自動化すれば、AIが在庫についてのデータを分析・学習し、適切なタイミングで自動的に発注業務を進めることが可能になります。業務負担を減らすだけでなく、過剰発注や売れ残りを防ぐことにも繋がります。
作業を減らせれば店舗運営に必要な人員も減らすことができ、コスト削減になります。
また、スタッフを必要な業務に割り当てるができるようになり、生産性の向上も期待できるでしょう。
ZOZOが運営するZOZOTOWNでは、「おすすめアイテム」「人気ランキング」「最近チェックしたアイテム」などさまざまな見せ方で商品をアピールしています。
ただし、ユーザーごとにパーソナライズされている状態ではなかったため、まず「おすすめアイテム」枠の推薦システムを開発することに。
自社で開発するには工数やコストがかかることから、他社で導入実績がありフルマネージドでシステムの管理が不要で運用コストが低いGCPの「Recommendations AI」を採用しました。
開発規模は大きかったですが、少ない開発人数と開発期間で推薦システムを実現。
リリース後の運用支援を含め、GCPの手厚いサポートに助けられたとのことです。
参照元:Google Cloud公式サイト(https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/zozo-recommendations-ai?hl=ja)
リアル店舗を対象としたマーケティング支援サービスを展開しているipocaでは、小売企業様向けの機械学習を利用したDXサービス「アスシル」を導入。
AIを活用した来店人数予測を元に、小売企業の課題である食品廃棄ロスや欠品ロスを解決する需要予測を行うサービスで、そのほかにも新規出店時の売上予測などを行うことができます。
アスシルは、スピーディに環境構築ができるGCPを開発・運用基盤としています。
数億レコードの購買データを取り扱うことから、高速でビッグデータ処理できるBigQueryが利用できることも導入の決め手に。
学生インターンなど経験ゼロの人でも、すぐにさまざまなGCPプロダクトを使いこなせるようになりました。
参照元:Google Cloud公式サイト(https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/ipoca-successfully-built-ai-models-using-vertex-ai?hl=ja)
法人向けの事務用品通販サービスを展開するアスクルは、会社が持っている業務データをすべて集めてAIで解析し、ECサイトから物流まですべての工程の全体最適化を実現する「ASKUL EARTH」というAI×データプラットフォームを構築しました。
アスクルでは、大量のデータを扱います。今まで活用していたオンプレミスのデータウェアハウスでは時間帯によって速度が異なったことから、データウェアハウスとして品質や速度が保証されているBigQueryを有するGCPを基盤に採用。
GCPでは、データ収集から分析まで必要な機能がすべてフルマネージドの形で用意されているため、エンジニアは分析だけに注力できるようになりました。
参照元:Google Cloud公式サイト(https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/bigquery-partner-interconnect-gcp-askul-earth?hl=ja)
流通・小売業界は、消費者ニーズや販売チャネルの多様化、購買行動の変化など近年の環境変化がとどまるところを知りません。
それらの変化に対応するためには、DXによる業務効率化の実現や効果的なマーケティング戦略などが必要となります。
これからも業界内にはさまざまな変化が生じることが予想されますが、計画的にDXを進め、さまざまな状況に対応できるような体制づくりをしておくことが大切です。
Googleが提供する安定したインフラと、強力な仮想マシンを用いて高度な情報処理技術を利用できることが強みのGCP(GoogleCloud)は、その利便性と拡張性の高さから様々な業界で導入が進み、人気が高まっています。
当サイトでは、システム会社各社の導入事例も調査して紹介していますので、自社と似た状況の導入事例もきっと見つかるはずでず。是非お役立てください。
クラウド・DXの波に乗り遅れないよう、GCPで社員の負担軽減&生産性アップを図りましょう。
導入事例までしっかり調査!
GCP構築・導入が得意な開発会社3選
Google Cloudを活用してサーバーレスのアプリケーションを開発したい、既存の顧客データの分析を行って営業活動の効率を上げたい、既存のクラウドシステムとの併用中、セキュリティ環境を強化したい――クラウド環境を構築したいが、自社に専門知識を持つエンジニアがいない、そんな課題を抱えていませんか?
Google Cloudパートナーに任せることで、短期間でクラウド環境の整備やデータの移行を実現できる上、Google Cloudを通じて実現したいこともさらに一歩手前。ここでは、Google Cloudによって達成したい目的別におすすめのパートナーをご紹介します。